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 今、パラオが熱い! 大統領選
現在、パラオ国内は熱気に満ちています!!
それは、アメリカと同じく大統領選が行われているからです。
今回の大統領選は、国の未来を左右するほど重要な選挙だということができます。
その理由を少しずつ紐解いていきましょう。

パラオは、1981年に自治政府「パラオ共和国」を発足させ、憲法を発布しました。
その翌年、内政・外交権はパラオが、安全保障はアメリカが行い、その見返りとして財政援助をする自由連合盟約に両政府が合意しましたが、1983年に行われた住民投票により否決されました。この後、1990年まで7回の住民投票が行われましたが、全て否決されました。
 

これほどまで自由連合盟約が否決された背景として、パラオの憲法内に非核条項があるためです。ただし、1992年に行われた住民投票でアメリカとの自由連合協定においてのみこの条項を凍結することが決まり、さらに住民投票の可決条件が緩和されたために(75%から50%へ)、憲法改正の為の住民投票が可決されました。
また、同時に行われた大統領選挙でクニオ・ナカムラ氏が当選。彼が在任中の1993年に8回目の住民投票によりアメリカとの自由連合盟約が承認されました。
その結果、1994年10月1日にパラオは自由連合盟約国として独立を果たし、国連による信託統治が終了します。
 
1994年から自由連合盟約に基づいて、アメリカがパラオに多額の財政援助を行っています。現在、パラオの国家予算の半分以上はこの財政援助により賄われていると聞いています。パラオで働いている人のほとんど(70%ほど)が公務員と言われているのも、このアメリカからの財政援助があるからだと思われます。
ただし、この財政援助は無限に続くわけではありません。15年という期間がもけられています。1994年から始まっているので、2009年が終わり(!)なのです。
もし、この財政援助がなくなれば・・・国家予算の欠乏を招きます。その為、削れるところはとことん削られるでしょう。特に、たくさんいる公務員はたくさん削られる対象になるのではないでしょうか?そうなると、大失業時代がパラオに訪れるかもしれません。
アメリカの経済が怪しい中、非常に難しい状況に陥るかもしれません。
 
そのような中、今回の大統領選挙が行われました。
パラオでは大統領と副大統領がセットになって立候補します。
大統領選に挑戦した4名は下記の通りです。
 
@副大統領のチン氏
A弁護士のトリビョーン氏
B上院議長で実業家のスランゲル氏
C上院議員のコシバ氏
 
今年の選挙は「まったくどうなるか分からない」と多くの人に言われていました。
実際「だれが勝つの?」とパラオ人に聞いても、「分からない」という人が多かったのです。そのような状況の中、予備選挙が行われ、@のチン氏が一位、そしてAトリビョーン氏が二位にて当選しました。二人は、11月の本選に向けて着々と準備をしています。
 
どちらが勝っても、今回の任期中に自由連合盟約(Compact of Free Association)の有効期限が切れてしまうため、経済的な難しさの中かじ取りをしていかなければならないという非常に大変な立場でパラオを導いていかなければなりません。パラオの未来をより見ている人が大統領になれば・・・と思います。
 
実は大統領選だけではありません。
ほとんどの国会議員も任期満了になるため、そのための選挙活動も行われています。
それは、現在の任期の期間中、「3期までしか議員にはなれない」という法律ができてしまったからなのです。
パラオではずっと同じ人が国会議員を行っていました。そのため、3期以上議員をしている人がほとんどだったのです。そのため、多くの議員が今期で任期満了となるため、国会議員の選挙も大々的に行われています。
 
今回から13席に増えた上院議員に立候補した人は40名以上。熾烈な闘いを繰り広げています。今、パラオに来ると道沿いにたくさん看板が立っているのが見えると思います。「Vote!」とか、「Senater」とか書いてあるのがそれです。これらは、議員候補の人たちが建てたもので、有権者に向けてアピールをしているのです。
コロールだけではなく、バベルダオブ島でもインターセクションなどには必ずこのような看板がたくさんあります。
 
さて、パラオの大統領選挙ですが、ちょっとおもしろいことがあります。
立候補した人たちが、”お弁当”を配ることが良くあります。
「今日はどこそこで誰が”お弁当”を配るらしい!」という情報が入ると、有権者は”お弁当”をもらいにその場所まで足を運びます。
それは、時々他の食べ物だったりする事があるのですが、パラオでは大統領候補者が有権者に食事をご馳走したり、何かをあげるのはよくやられていることのようです。
パラオの人は、一体何を基準に投票しているのか分からないところがあります。
 
あと、Tシャツもよく配ります。大統領候補者の名前が入ったTシャツを無料で配っているのですが、結構そういうのを着ているパラオ人がたくさんいます。
でも、Tシャツを着ているからと言って、必ずしもその人に投票するわけでもないようです。
 

なにはともあれ、11月4日が大統領本選挙です。
皆様も”熱いパラオ”を見守っていて下さい!


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